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溜(ため)塗りの塗り直し椀が仕上がってきています。

修理のご依頼が増えてきています。本当にありがとうございます。

ひとつひとつ、精一杯お直しいたします。

 

さて、修理分が仕上がってきているもの、途中のものなど点数も増えてきて、すべて状態を写真に残すようにしていて、できればこのブログで紹介したり、修理例として取り上げさせていただいたりと思っています。

 

徐々にアップしていきます。

 

今日紹介するのは、木製の漆塗りのお椀です。

元の状態は↓写真のようなものでした。

ところどころですが、少々剥げていて、内側の色が変色していました。

 

そして約1ヶ月半ほど経ちまして、塗りあがってきたのが下の写真です。

非常に美しい仕上がりとなっています。

 

これから、元の同じような金線を蒔絵師さんに描いてもらって完成です。

 

溜(ため)色が濃いのは、漆の場合、塗りたては濃くなるからです。徐々に明るくなっていくのですが、半年から1年くらいでもう少し明るい溜色に変化していきます。これが漆の特長で、漆は生きていることを実感できます。