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金線の入ったお椀の修理

金線入りのお椀の修理
金線入りのお椀の修理

修理前

修理前のお椀
修理前のお椀

■千葉県 大塚様からのご依頼


30年近く前にお母様が購入し、家族で使っていたものを結婚を機に譲り受けて現在も使われているお椀だそうです。形とシンプルなデザインがとても気に入っており、なかなか手放すことができないということでご相談を受けました。


気に入ったお椀を大事に使って、今後も使いたいという想いが伝わってきました。


フタはそれほど傷みもなく綺麗なのですが、オヤを修理するとなると、朱の色の仕上がりが全く同じというわけにはいきません。そのため、フタもオヤも全て塗り直しをさせていただくことになりました。


また、同じような金線模様も再現したいというご希望でした。


木質系の樹脂製のお椀でしたので、まずは全体を研いで外側朱塗り、内側黒塗りの塗装を施しました。

修理途中:朱内黒に塗り直したお椀
修理途中:朱内黒に塗り直したお椀

塗り直したおかげで、艶も元通り!

あとは、金線を入れて仕上げます。

修理後

修理完成! 金線入りのお椀
修理完成! 金線入りのお椀

このくらいの細い線で金線を入れるのは、なかなか難しいのですが、線が得意な職人さんに描いてもらいました。

通常は少量で頼むことはないのですが、金線を描くついでにお願いすることができました。


金線が入ることで、とても可愛らしく上品な印象ですね。


きっと、これからも大切に使われることでしょう。

大塚様、ありがとうございました。

今回の修理期間は?

  • 約3週間

今回の修理費用は?

  • 1客1,200円ほど

     塗り方や数量によって変わります。

 

(注) おおよその修理費用としてご紹介しておりますが、修理の方法の他、年々材料費の高騰により変化してます。

ご依頼いただく際はその都度お見積りさせていただきます。ご了承ください。