部分修理の決め手は?
漆器の修理で悩むポイントの一つに、部分修理をするか、全体修理をするか、ということが考えられます。
どの程度なら部分修理が良いのか?
モノにもよりますし、予算の都合もあるので、これといった決め手はありません。
ただ、見た目を気にしないのであれば、部分修理で十分ということはよくあります。
もちろん、私たちは今までの経験上でアドバイスさせていただきますので、その上で決めていただければよろしいかと思います。
それでは、部分修理の長所と短所をいくつか挙げてみます。
部分修理の長所
1 修理費用が抑えられること
2 修理期間が比較的短く済むこと
3 元の風合いが残ること
第一は、費用が抑えられることというのが大きな決め手の一つでしょう。全部修理する場合の3分の2~半分以下に抑えられることが多いです。
※もちろん例外もあって、同じくらいかかる場合もあるのですが。
そして、大半が修理期間が短く済むことです。漆器の修理は急ぎと言われてもなかなかご要望にお答えすることが難しいです。実際、あまり急ぎのお客様はいらっしゃらないので助かります。
それから、3番目に挙げた「元の風合いを残す」という理由で部分修理をするということはよくあることです。全部塗ってしまうと、今までの風合いが全てなくなってしまうのは避けられません。漆塗りは経年変化で味が出てくるのが特徴でもありますし、そのもの自体に思い出や愛着があればあるほど風合いは大切なものです。
部分修理の短所
1 凹凸ができる
2 色つやが変わって見た目が悪い
3 近い将来、修理していない部分の修理が必要かもしれない
部分を修理するわけですので、1番の凹凸や2番の色つやの違いなど見た目の問題はどうしても避けられません。特に漆の朱色は目立ちますので後で後悔されないように修理前には必ず違いが出ることを申し上げています。
塗り立ちはとくに黒っぽい仕上がりで、年月を重ねて明るく色がでるのですが、同じような色合いに近づいていきますが、全く同じ色になることはないと思っていただいたほうがいいかもしれません。
そして3番目に挙げた「近い将来、修理していない部分の修理が必要かもしれない」ということに関してですが、ずいぶん古い漆器で風合いなど大切にされた場合など傷みがひどい部分を修理するのはいいのですが、漆もずいぶん劣化しているので近い将来剥げるかもしれないということは十分あり得ることです。
最後に
私たちは、状態を見て判断し、場合によっていくつかの方法で見積もりをしています。
見積もりは無料ですので、悩んでいらっしゃる場合は一度お電話、メールでご相談ください。
また、同じような修理例をご覧いただいてお問い合わせをいただくことが多くなりました。
ほんの一部しか掲載しておりませんが、今後も皆さんの参考にしていただくためになるべく多くの修理例を掲載していければと思っています。