欠けたお椀のフタの修理

兵庫県 H様

 

蒔絵が書かれたお椀のフタの1ヶ所が欠けてしまったため、修理のご依頼をいただきました。

 

修理前

欠けたお椀のフタ
欠けたお椀のフタ
欠けたお椀のフタ
欠けたお椀のフタ

欠片が残っている場合は、欠片も一緒に送っていただくと修理がより楽になりますし、費用も抑えることができます。

 

欠片がない場合、2~3mmくらいであれば、コクソ漆で形を作ることになります。それ以外ですと、木工屋さんで同じような欠片の形を作ってもらって接着することになります。

 

今回は、外側が木の目を活かした仕上がりのお椀のフタでしたので、欠片が残っていて良かったです。

 

というのも、コクソ漆だと真っ黒になりますし、木工屋さんで作ったものを接着するにしても、パッチワークのように目立ってしまうからです。

修理後

欠けたお椀のフタ修理後
欠けたお椀のフタ修理後

塗りなおした部分に多少の漆の段差が見られますが、写真ではあまりよくわかりませんね。

黒は一番目立たないのだと思います。

金縁の蒔絵部分も1周ぐるりとやり直しました。蒔絵を施した後、蒔絵師さんがサービスできれいに磨いてくれたので、獅子の蒔絵もより輝いています。

表は接着した後に、拭き漆をかけて仕上げているので、うっすらと欠けた部分の境界線がわかりますが、風合いをそのまま残すことが出来たので、この方法が一番良かったと思います。

今回の修理費用

☑ 約3,000円

 

今回の修理期間

☑ 半年ほど 

※塗り師さんの通常の仕事の作業工程の中に修理品を入れてもらっているので、余裕を見ていただいております。