古びた風合いの仕上げにはできません

先日、こんなお問い合わせをいただきました。

 

”古い重箱を持っていて、漆の塗りが剥がれたところだけの修理をお願いできますか?

出来れば、少し変色した漆の色で塗って違和感がないような仕上がりが希望です。

古びた感じが気に入っているので。”

 

 

 

 

 

確かに、そのお気持ち、分かる気がします。

古びた感じが気に入っているから、新しく買い替えないで修理しようと思われたのでしょうから。

 

ただ、残念ながら、古びた感じの塗り仕上げというのはできません。

部分修理する場合は、修理したところだけ漆の色も美しくなってしまいます。

例えば一面を塗り直したなら、その一面は新品のようになってしまいます。

 

表は触らず、内側を塗り直した場合、古びた感じと新しい感じの融合で、違和感を感じるお客様もいらっしゃいます。

 

口で説明してもなかなか伝わらないもので、実際仕上がってみて初めて納得していただくようなことにるのですが、少しでも仕上がり具合のイメージを分かってもらえるような写真など、私たちの努力が必要だなと思いました。