半分に割れたお盆の修理

東京都 W様よりご依頼いただいたお盆の修理事例です。

普段使いのお盆が滑り落ちて割れてしまったそうです。

 

 

元々陶器や漆器の食器が好きで、飾っておくのではなく、お客さまに出したり、家族だけでもお正月には必ずいいものを使うようにされているというW様。

長く使われてきたものは大切にしたいと思うけれど、棚に飾っているだけでは意味がなく、しかし使えばどうしても欠けたりヒビが入ったりします。金繕いや漆の修理をして、また使い続けることが出来るので、職人さんの技を絶やさないためにも、新しく買い替えるのではなく、修理をお願いしたという内容のお手紙をいただきました。

 

 

修理前

割れたお盆
割れたお盆

見事に割れているお盆

 

割れたお盆(裏側)
割れたお盆(裏側)

修理後

幸いなことに、一部欠片がなくなるといったことがなかったので、接着するだけで、表は割れ目が目立たずにすみました。

多少の隙間には、漆を入れて、同じような色で部分漆塗りを施しています。

 

 

接着しただけでは、強度が弱く、使っているうちに同じところが割れる心配が出てきます。

そこで、表面は風合いを活かすため極力触らず、裏を布着せで仕上げました。

布着せとは、布を貼り、漆を塗って仕上げる方法です。

布を貼ったことで杢目の風合いはなくなりましたが、普段使いのお盆として安心して使えます。

 

 

■今回の修理費用の目安は?

10,000円~15,000円

 

■今回の修理期間は?

約3ヶ月