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人生初の漆かぶれ

漆器屋に生まれ育って、漆には免疫がある私が、漆にかぶれてしまっという話です。

ちなみに、完治までに約1ヶ月かかりました。

たいした薬を塗っているわけではなかったので、そんなものなのかどうなのか・・・?

どんなに免疫があっても、皮膚の弱いところに漆が付着すればかぶれるということを身をもって知りました。

 

 

漆にかぶれた経緯

今年の1月から3月までの3ヶ月間、漆塗りの職人塾に通っています。

職人塾については、主催の軒下工房(越前漆器産地の職人さんたちのグループ)ホームページをご覧ください。

 

昨年に引き続き2度目の職人塾(産地の職人さんの工房で漆塗りや蒔絵などを体験できる塾)にて、私は丸盆の漆塗りにチャレンジしています。

そこで、まず最初の工程となる木地固めで、木地に生漆を塗るのですが、塗っているときに(おそらく)うっかり膝のやや上あたりに、漆をつけてしまいました。

その時は、全然気づかなかったのですが…

 

昨年、漆を塗る時専用に買い求めたつなぎを着ているのですが、家に帰って着替えている時に直径1cmくらいの茶色いシミがつなぎの膝あたりに付着しているのに気が付いて、あれっ?!と思って、自分の足の膝あたりを見ると・・・ 案の定皮膚にも同じように1cmくらいの茶色いシミが出来てました。

つなぎに付着した漆のシミはすでに乾きつつあって、ややカチカチ。

 

この時点では、ただのシミっていう感じで、痛くも痒くもない状態でした。

石鹸で洗っても全然とれない茶色いシミ。

 

痒くないものだから、放置していたら、

4日目くらいかな・・・? シミの部分とその周辺がすこし赤くなって腫れてました。

この時点で、すこーし痒みがあるかなっていう程度。

痒み止めを探したら、ムヒくらいしかなくて、とりあえず塗ってみたんですけど、痒みも治まったのだから本当にたいしたことがない感じ。

 

それから一週間くらい経って、相変わらずたいした痒みもなかったのですが、

ちょっとただれたような感じまでになりました。

多分、私は漆に対する免疫力が普通より強いと思うので、ただれたようになってもたいした痒みがなく済んだんだと思います。

 

そこから徐々にただれもなくなってきましたが、3週間目に突入しても赤く晴れた感じは続きました。

 ↓↓↓こんな感じです

 

3週間目の漆のかぶれの状態
3週間目の漆のかぶれの状態

漆が皮膚に付着してから1ヶ月が経ちました。

まだうっすら赤いけど、痒みは全くありません。

でも、こんなに長い間赤味が取れないとは・・・!

油断大敵です。

 

ちなみに、私の場合ですが、指に漆が多少付着しても、何の変化もありませんでした。

 

デリケートな皮膚の部分と、そうでない部分では全然違うんですね。