漆の本朱の経年変化

漆は透明化して明るく変化していくという特長があります。

これを漆の経年変化と呼んでいます。

今までにもブログに書いていると思いますが、

今回は、本朱漆塗りのお椀の比較を写真で説明します。

本朱漆の経年変化の様子
本朱漆の経年変化の様子

写真は、一人の職人が、同じ本朱漆で塗ったお椀です。

塗って間もないお椀と半年経過したお椀では、色の変化に違いがありますね。

塗りたてと半年経過したお椀の違い

①色

塗りたては、やや黒っぽい朱の色ですが、徐々に漆が透明化していくので、朱の色粉の色がより明るく鮮やかに変化します。

②漆の乾き具合

塗りたては、まだ完全には乾いていない状態です。

手で触るのはもちろん大丈夫ですが、

漆は、時間をかけてゆっくり乾き、より堅く丈夫になっていきます。

完全に乾いていない状態で熱いお汁を入れると、漆の変色を起こしやすく、傷がつきやすいです。

漆が完全に乾くと、傷がつきにくく、変色もしにくくなります。

③漆の臭い

塗って間もないころは、漆独特の臭いが残っていますが、

半年もすれば、臭いは気にならなくなります。

このように、目に見える変化のほかにも、漆の乾き、臭いなどに変化が見られます。

塗って間もない修理品を手に取っていただくことで、天然の漆ならではの変化をお楽しみください。