カテゴリ:職人



漆器屋あれこれ · 2020/07/17
いろんな漆器の修理を承っていますが、お椀の直しは塗りあがってから、半年ほど経ってヒビが入ったといわれることがあります。 これは本当に厄介なことです。 下地からかなりの手間をかけて直しているので、正直なところ明確な理由が分からず、おそらく強い漆に、劣化した下地が引っ張られてヒビとなって出てくるのだろう、と考えています。...

漆器屋あれこれ · 2020/04/28
漆器というだけで、高価なもの、扱いにくいもの、というイメージもあり、今の世の中では使う人が少なくなってきていますが、こうして漆器修理の需要があるということは、まだまだ漆器が好きな人もいるんだなぁと思うのですが、お客様アンケートのご意見をみると、漆器を修理するということは、少しハードルが高いと感じている方も少なくありません。...

漆器屋あれこれ · 2019/11/08
この産地の職人さんは、家内工業で仕事をされている人が多いので、家の一部が仕事場として作られていたり、仕事場が離れに作られていたりといった感じです。 そんな職人さんたちの仕事場は、請け負っている漆器物があふれている割にさっぱりと綺麗にしてあるなぁという印象のところが多いのです。...

漆器屋あれこれ · 2016/01/27
漆器の修理をネットで請け負うようになって5年ほど経ちますが、まだまだわからないことだらけだなと反省することが多くて、それでもなんとか続けてこれたのは漆器の職人さんたちが面倒がらずいろんなことを教えてくれるおかげです。 本当に良く知ってるなぁと感心することが多くて、多くて・・・...

漆器屋あれこれ · 2015/08/06
修理のご依頼をいただいたお客様アンケートによると、 漆器修理をどこに頼んでいいのかわからない こんな悩みを持っていらっしゃった方がとても多いことがわかりました。 では、どこに問い合わせするのがいいのか? 買ったお店に問い合わせる 近くの漆器店に問い合わせる ネットで探して修理してくれそうなお店に問い合わせる...

漆器屋あれこれ · 2014/07/14
私が結婚する時、祖父が持たせてくれたのが、数珠と写真の重箱でした。 数珠は淡いピンク色の上品な色合いで信仰深かった祖父らしい贈り物だなぁと思っていましたが、ずっと重宝していて、今では有難味が増しています。 それから、この重箱をもたせてくれました。漆器屋に生まれ育ったという感じですよね(笑)...

漆器屋あれこれ · 2014/06/02
呂色仕上げとは、漆で上塗り仕上げをした後、ピカピカの艶に仕上げる工程のことを云います。 炭やとの粉や油を用いて、研いで、磨いて、生漆で拭いて、また磨いて、と何度となく細かい工程を繰り返し、鏡のような美しく艶の高い仕上がりになります。呂色仕上げを専門にする職人さんを呂色師と呼んでいます。...

漆器屋あれこれ · 2013/09/13
漆器に漆で絵を描き金粉や色粉を蒔いて仕上げるのが蒔絵師さんのお仕事です。 先日たまたまお邪魔した時に、ちょうど私がお願いしている大きな菓子鉢に絵を描いているところでした。 そこで目に付いたのが蒔絵師さんが作った紙の型です。この型を使って絵を描いていくのですね! どんな仕上がりになるか・・・すごく楽しみです♪